デザインのポイント
ドレスは「紙人形の呪い服」。呪い服をうっかり着てしまった姫様は、“のろいちから”によって干し首のペンダントに変えられ首からぶら下がり、レースやタッセルがあしらわれたシルクのドレスから伸びた手足は紙のようにペラペラになっています。うっかりです。

使用人は南方出身の妖精「キャッサバ」。偶蹄目のような四つ足と三つの顔を持ち、何を考えているのかよく分かりません。
悪質ないたずらが好きで、隙あらば姫様に呪いをかけようと企んでいます。
犬の頭が付いているのが「キャッサバ・ポショ」。ヤギ頭は「キャッサバ・ガリ」。おかっぱの猫頭は「キャッサバ・シマ」。

おしゃれグッズは「紙綴り霊」と「沸き立つ影」。ドレスの背後にゆらゆらとまとわりつく紙で出来た背後霊。
背後霊は複数人いて、取り憑かれた者が死ぬと、ひとり、またひとりと交代していきます。
ドレスの足元では、“のろいちから”によって姫様の影が沸き立っています。

ケリ姫ユーザーのみなさまへ
服飾や甲冑や箱や包装材など、覆うものが特に好きなので今回は楽しんでデザインさせて頂いたのですが、気がついたら結果的にドレスが呪われてしまいました。
しかしうっかり呪われてしまったにもかかわらず、ドレスの形状から襟元のレースや裾の部分まで細かなオーダーもスタッフの方々は忠実に再現してくださり、「紙人形の呪い」というコンセプトのため、手足もペラペラにもして頂けました。ありがたいことです。
ユーザーの皆様もいつもとちょっと違う呪われた気分でケリ姫を楽しんで頂ければと思います。